兵庫県も見事に緊急事態宣言の宣言下に入ってしまいました。
それに加えてSC21の活動停止。
もちろん東山台WOLVESも11日までOFFです。
しかし、止まっているわけにもいきませんので、ここでバスケットの考え方を共有できたらと思って投稿することにしました。
うちのチームのある選手から質問をもらいました。
その選手は昨年まではどちらかというと先輩に頼っていて自分を出すことが少なかった選手です。
その子から質問をもらえたことがまず、嬉しいですね。
上手くなっていく選手、社会で成長し必要とされていく人は必ず人に教えを乞うことができます。
その質問が「どうやったら相手を抜けますか?」というものでした。
おそらく、相手をドリブルで抜いて点を取れるようになりたいのだと思います。
素晴らしいですね。バスケットは結局最後は誰か1人がボールをゴールに入れて得点をするのでそれが自分でありたいと思うことが大切です。
ここで考え方を整理しましょう。
まず、バスケットボールの試合で勝つための条件はなんなのか?
それはただ1つ!「相手よりも1点でも多く得点しておくこと」だけです。
それを達成するためには2つの方法があります。
①相手よりも1点でも多く点を取る。
②相手よりも1点でも少なく失点を抑える。
同じことですが見方が違います。
①はオフェンス目線、②はディフェンス目線です。
両方できるのがベストですが、何事も多くを望みすぎるとうまくいきません。
それにバスケはオフェンスが明らかに有利にできているスポーツなのです。
なので私は、ミニバスの段階ではまず①の考え方で勝ちにいきたいと思っています。
では次に「点を取る」とはどういうことかをもう少し考えてみましょう。
点が入るシチュエーションはボールが相手ゴールにボールを通した時です。
当たり前ですね。
では、ボールをゴールに通す方法はどんなものがあるでしょうか。
方法は2つ(細かく見ると3つ)です。
①ジャンプショット(ミドルやスリー)で通す
②レイアップ(ゴール下)からのショットで通す
(③フリースローで通す。これは①に入れてもいいかもしれません)
以上の2つです。
おそらく、質問してきてくれた選手は②をイメージしているのだと思います。
ドリブルで抜いてレイアップを決める。
かっこいいですよね。私もこのプレイ大好きです。
しかし、得点を取るのに相手を抜く必要はありません。(抜けたらもちろん最高のシチュエーションです)
シュートを気持ちよく打てる「スペース」があればいいのです。
相手がいつもより30cm離してくれていればシュートは打てます。それを決めれば得点です。
大事なのは「シュートを打つスペースを確保すること」なのです。
それがジャンプショットでもレイアップでも一緒です。
つまり、オフェンスが必ず相手を抜かないといけないと思わなくてもいいのです。
この辺のことはまた、今度にでも詳しく書きますね。
では、質問してくれた「どうやったら相手を抜けますか」という内容です。
相手とのスペースを作るための1つの手段として「相手を抜く」を考えましょう。
ディフェンスを抜くには相手と「ズレ」を作るのが絶対条件です。
ズレと言ってもいろんなズレがあります。
①ポジションのズレ
②タイミングのズレ
主にこの2つのズレです。さらに、ポジションには3つのずれがあります。
①左右のズレ ②前後のズレ ③上下のズレ
以上の3つです。
そしてタイムングには①速いずれ ②遅いずれ があります。
このズレを駆使すれば抜けるかもしれません。抜けなくてもスペースは必ずできます。
どうやったら抜けるのかを考えると難しいですが、「どうやったら左右(前後や左右)にズラせるか」を考えると頭がスッキリするかもしれません。
そして、ドリブルからのズラしには無限の方法がありますが、今日は割と簡単かつ最強かもしれないムーブを紹介します。
それは「OPEN DROP STEP」です。
ボールが手にある時にポケットドリブルと同時に足を左右に大きく開きます。
その時、右ドリブルなら右足が前、左足が後ろにするのがポイント①です。真横では意味がありません。
この姿勢が相手を抜く時に必ず必要な姿勢になります。
そして開いた足が相手ディフェンスの足よりも外に「ズレていれば」後は後ろ足(左足)を蹴って相手の右脇を抜いていけばOKです。
つまり、相手の足よりも外に足を出すように足をワイドにDORPするのがポイント②です。
ディフェンスと並んでしまえばこっちのもので、そのあとは抜くなり止まるなりしてシュートを打つ「スペース」を作ってショットです。
この「OPEN DROP STEP」はディフェンスよりも先に攻める用意をしておいてフライングで抜いていく仕掛けのステップです。
このステップなしにすぐに攻めるとディフェンスに反応されて上手く抜けないことが多いです。
もし、このステップに反応してきたら、それを確認して逆サイドにクロスオーバーすればいい。
並んできたらいろんなストップステップで相手とズレを作ってショットでもよし、慌てて出てきた相手を改めて抜き去ってもよし。
ディフェンスに止められずに抜く(相手に並ぶ)には大切な仕掛けのステップである「OPEN DROP STEP」が必然のスキルです。
細かくは下の動画を見てイメージを膨らませてくださいね。
NEVER GIVE UP !
GO SHOT !
GO WOLVES !